アメリカの鉄道と北海道の鉄道

こんばんはKechaです。

こんばんは昨夜述べたアメリカの鉄道の延長線のお話として、北海道の鉄道について書いていきたいと思います。

 

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2018年7月22日の朝日新聞の記事のURLです。

赤字経営JR北海道が、札沼線新十津川(日本一早い終電の駅)〜北海道医療大学日高本線、夕張線、留萌線の路線を廃止にする決定をした記事です。

北海道新幹線開業時にも無人駅を8駅廃止しましたり、1970、80年代にも赤字路線であった、天北線名寄本線など廃止にしている場所が北海道であります。

また、北海道には1日の乗車人数が1人以下の駅が50駅近くあるとのことです。

あまり人が乗らない路線や駅を維持することは特に厳しい寒さを迎えるJR北海道には大きなコストとなってのしかかっています。

 

ただ、個人的にはこの状況はモータリゼーションアメリカの鉄道状況に非常に似ていると思います。例えば、ロサンゼルには東京ほどではありませんが、中心部から郊外に広がる通勤路線が広がっていました。しかし、モータリゼーションや都市交通の計画(高速道路の建設)によって次第によって、次第に乗降客が減り、廃線に至ってしまいました。

 

そもそも、鉄道という交通媒体の最大のメリットは素早く、多くの乗客を目的に運べることが挙げられます。

なので、鉄道ビジネスが成り立つにはそれなりの人口密度がある場所経由して運ぶ目的地があることが条件として挙げられます。

ですから、東京、名古屋、大阪近郊なんかは、かなり人口密度が高く、そこに住んでいる人が移動したい欲求があると、鉄道が大活躍します。

アメリカの都市でも、NYやLAなどの大都市は地下鉄が走っています。バスよりも一度に大勢の人数を運ぶことができる強さが鉄道にはあります。(バスだと連接バスでも一度に運べる人数が5、60人でしょうが、鉄道は一つの運行で100人以上運べることができます。)

 

一方、アメリカの都市や近郊は日本と比べて人口が密集していなく(お家のサイズも大きい笑)、また大都市間の距離が日本以上に離れているので、鉄道移動は時間がかかって仕方がない状況です。(目安として、アメリカの国土を長方形と考え、左上をシアトル、左下をロサンゼルス、右上をニューヨーク、右下をマイアミとします。飛行機での移動時間は縦(左上から左下=シアトルからロサンゼルス、右上から右下=ニューヨクからマイアミ)が約3時間、横の移動時間は(左上から右上=シアトルからニューヨーク、ロサンゼルスからマイアミ)が5、6時間です。また対角線の移動、(右上から左下=ニューヨークからロサンゼルス)がだいたい6、7時間です。日本だと国際路線レベル笑)むしろ都市間の移動は飛行機の移動がメインです。

 

とどのつまり、本州と比べ人口密度が極めて低い北海道の鉄道路線は廃止せざる得ないと考えられます。新幹線も人口密度が高くてそこまで離れていない都市間を結んでいるからこそ、需要があり、路線が維持できています。一般の鉄道路線もそれは同じです。

ただ、人々の歴史が積み重なる鉄道や駅、また、北海道の開拓民の方々の歴史を考えると非常に残念な気持ちではありますが、JR北海道も一つの営利企業でありますのでこのことはやむなしかなと思います。

 

また、日本とアメリカの共通がありましたら書いていければと思います。

駄文失礼いたしました!

では!